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先日は「“キーワードから成約までの距離”とサイト構成の考え方」という記事を書きました。そこでは、キーワードとユーザーの検索意図を意識したサイト設計を解説しました。その考え方でサイト設計をするとSEOにも強く、成約率が高いサイトを作ることができます

そして、さらにSEOに強いサイトを作るなら、トップページと個別記事の連動させることが非常に重要です。

ブラックSEOをやっていると「個別記事はトップページのおまけ」くらいに考えられることも多いです。それでもブラックSEOは上位表示できることもありますが、最近では個別記事の使い方がSEOにおいて非常に重要なウエイトを占めていると感じることも多いです。

そこで今回はブラックSEOにおいて個別記事をどのように考えて、どのような内容について書けばいいのかを解説してみたいと思います。

ホワイトとブラックの個別記事の違い

まずは一般的な個別記事戦略について書いてみようと思います。一般的に個別記事はこんな風に考えられているよねっていう私の考えを書くだけです。あくまで私の考えなので、実際の一般的な意見とは違うかもしれませんが、ご了承ください。

ホワイトSEOにおいて、個別記事はサイトへの集客のメインの入り口になるものになります。多くの場合はビッグキーワードよりも、ロングテールと呼ばれるミドル〜スモールキーワードで作られることが多いです。個別記事がメインの入り口になるため、一つ一つの個別記事を上位表示できるように、常に検索ユーザーを意識し質の高い記事を書く必要があります

それに対して、ブラックSEOでは狙ったキーワードで上位表示するのはトップページです。そのため検索エンジンからのアクセスはトップページに集中します。個別記事からの流入はほとんどないサイトも多いため、冒頭でも述べたようにサイト全体のボリュームを増やすためだけに作られることも多いです。個別記事には力を入れないことも多く、攻めるキーワードのサジェストを抜き出して、外注ライターに丸投げして個別記事にしているケースもあります

ブラックSEOでは自演リンクを使うので、そんな適当な個別記事でもトップページを上位表示させることができます(できない時もある)。しかしながら、最近のSEOの傾向を見ていると適当な個別記事では上位表示させにくくなっていると感じることも多いです。上位表示させにくくなっているというよりも、個別記事戦略をきちんと練る方がトップページを上位表示させやすいという方が近いかもしれません。

1ページで完結しないトップページが理想

私がブラックSEOで目指しているトップページの形があります。それは

検索エンジンから流入したユーザーがコンバージョンするキラーページである。かつ、ユーザーが知りたい情報にストレスなくアクセスするために経由するページである。

私の考えは「個別記事を読むユーザーはトップページを経由したユーザー」だと想定しています。そのためトップページをトップページだけで完結させるのではなく、トップページ+個別記事で完成されるようなページ(サイト)設計にしています

個別記事ありきでページ設計を考えるため、トップページの一つ一つのトピックは短くなります。トピック数は多くても、ページの長さがそこまで長くないサイトが多いです。詳しいことを知りたいユーザーは、トップページの文中においた内部リンクから個別記事を訪問するという具合です。言葉は少し違いますが、トップページでトピックの概要を書いていき、個別記事で詳細を書くようなイメージです。

そうすることでユーザーは興味のないトピックを長々読む必要はありませんし、興味のあるトピックは個別記事で詳細を読むことができますユーザーにとっては読みやすい、ユーザビリティ(使い勝手)の良いページになります。トップページと個別記事の成約の割合は正確には出してませんが、7割がトップページ、3割が個別記事というイメージです。あくまでキーワードにより大きく異なると思いますので、参考程度に。

できる限り簡潔なページを目指す

私の考え方として、検索意図も属性もバラバラなユーザーが訪問するトップページをあまり長く書くべきではないと考えてます。例えば、長文SEOを意識してトップページに30個のトピックについて延々書いたとします。検索エンジン経由で流入した一人のユーザーが実際に興味ある内容は、その中の1つか2つだと思います。

ユーザーを「トップページに訪問した100人」と考えれば、30個すべてのトピックに興味があるかもしれません。しかし、ページを読んでいるユーザーは一人なので、興味あるトピックが2つだとすれば、残りの28個のトピックは何の価値もない無駄な情報です。

だから、長文SEOを意識して1つのページに関連するトピックについて延々書き連ねるというのはユーザーのことを考えていないということになります。それはページトップに目次を置くくらいでは解決できない問題だと思います。

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トップページだけで完結させないメリット

個別記事ありきでページ設計すると多くのメリットがあります。まず一つが「ユーザビリティ(使い勝手)が良くなる」こと。ユーザーは自分の興味ない文章を長々と読まなくていいですし、自分に必要な情報を見つけやすくなります

それによりSEO評価が高くなるということです。必要な情報にユーザーがストレスなくアクセスできれば、悩みを解決するユーザーは多くなります。最近の検索エンジンは「ユーザー体験最適化(SXO)」が重要視されてきているため、検索順位が上がりやすいです。

ここで重要なのは【検索意図もバラバラで多種多様なユーザーに対して、ユーザーの求める情報にどれだけストレスなくアクセスさせることができるか】ということです。今まではこの解決策が「長文」と考えられていましたが、ウェブの本質を考えると、それはないだろうというのが私の考えです。私がよく使う例えですが、長文は「風邪ひいたユーザーに対して、医学書を渡すようなもの」だと思います。

この辺りについてはもっと書きたいことがあるのですが、それは別の機会に回します。

個別記事の具体的な作り方

個別記事ありきでトップページを設計すると言いました。しかし、制作の順序は逆です。トップページを設計し、そのトピックに合わせて個別記事を書きます。この個別記事はキーワードのサジェストを見て作ったりはしません。あくまでトップページに付随する内容になります。

集客目的の個別記事を作ることももちろんありです。その場合は、個別記事をメインページとして起点にし、別の個別記事に落としていくことになります。

長文は検索エンジン対策?

最初の方でも書いた通り、ブラックSEOではトップページが集客のメインになります。私のサイトで言えば検索エンジンからの流入は8割がトップページということも。

最近では上位表示のためには「長文SEO」や「共起語」が重要と言われており、それを意識したやたら長い記事が多くなっています。その傾向も少しは落ち着いてきた感じもしますが、まだまだ長文記事が上位表示されるケースは多いです。

しかし、この傾向に私はかなり否定的です。長文にすることは検索エンジン対策であり、ユーザー視点ではないと考えているからですユーザーは自分の検索意図にマッチする内容だけを読みたいと思ってます。

ユーザーにとって長いコンテンツというのは基本的にはありがたいことではありません。自分の知りたい情報が分かりやすくまとまっていることが重要で、短い文章で済むならそれがユーザーにとってはベストな形です。

内部リンクをどのタイミングで貼るか

答えは一つ。「ユーザーが読みたいと思うタイミング」です。それがどこかを考えるのはサイト設計者の仕事であり、ルールなんてありません。どういったサイト設計にするかで、ユーザーがどう行動するかは大きく変わるため、それを書くことはできません。ただこれが今後もしばらくは非常に重要なSEO指標になるのは間違いないので、今のうちから苦労して考える価値はあります。

また内部リンクは別ページだけに貼るものではありません。同一ページ内でも内部リンクは貼るべきだと思っています。例えば、ページ設計で「口コミ」がページ下部に来たとします。口コミがユーザーにとって優先すべき情報ではないなら、口コミをページ下部に持ってくるのはいいことです。しかし、口コミが見たいと感じているユーザも中にはいますね。

それは最初からそう思っていることもあれば、ページを読み進めるうちに「口コミが読みたい」と思うケースもあるでしょう。しかし、ユーザーが口コミを読むためにはページ下部まで読み進める必要があります。「ページ下部まで読めば口コミが読めるからいいでしょ」と考える人もいますが、これは間違っています。ページ下部に口コミがあることはユーザーは知らないためです

内部リンクを貼るタイミングは機械的に考えられるものではありません。そのため経験を積み、実験を繰り返すことで適切な内部リンクを模索し続けることが大切です。その第一歩としてまずは、サイト(ページ)設計時に内部リンクを意識できるようになりましょう。

カノニカル(canonical)タグを使うべき

あまり議論されることがありませんが「カノニカルタグ」を、今後はもっと多用するべきじゃないかと考えています。カノニカルタグを適切に使うことで、さらにユーザビリティの高いサイトを作ることができると考えているからです。

サイトを運営していれば、同じような内容のページが複数登場することがあります。長いことサイト運営をしていけば、同じような内容のページができることは自然なことです。これ自体はなんの問題もありませんが、検索エンジンはこれをコピーコンテンツとして判断してしまうこともあります

これを回避するためにカノニカルタグを使い「URL正規化」をします。イメージとしてはメインページに検索結果を集約し、重複コンテンツは表示されないようにできるというと分かりやすいかもしれません。

先ほど「ページ下部に設置した口コミにも内部リンクを貼ることでユーザビリティが良くなる」という話をしました。しかし、これを必ずしも内部リンクで同一ページ下部に飛ばす必要はないと考えてます。トップページ下部に設置した口コミとまったく同じものを個別記事のコンテンツにして、内部リンクで口コミの個別記事に飛ばすこともできます

本来であれば、これは、トップページと個別記事で同じ口コミが存在することになりコピーコンテンツの問題が出てきます。しかし、カノニカルタグを使うことで、この問題を解決することができます。

カノニカルタグの詳細な話はここでは割愛しますが、重複コンテンツを書く場合に使うものと考えてもらえればOKと思います。ユーザビリティを考えた時にサイト内で重複コンテンツを作って、内部リンクを張り巡らすことは重要だと思います。この時にカノニカルタグは欠かせないものになるはずです。

ただし、カノニカルタグを誤用すると、重要なページが検索結果から削除されることもあるの注意してください

「アフィリノオト式」と書いた理由

記事タイトルにあえて「アフィリノオト式」と書きました。それは個別記事に対する考え方が千差万別であるためです。「サイト設計」「文章術」「SEO戦略」の考え方には個人差があり、全く異なることを考えていることも多いです。しかし、その中でも個別記事に対する考え方は、さらに大きく異なっていると考えています。そこでこの個別記事の考え方が一般的だと誤解されないように、記事タイトルに「アフィリノオト式」とつけました。

この記事の筆者
なかじ(中島大介)
名前:なかじ(@ds_nakajima)

株式会社メリルの代表取締役。ブログとアフィリエイトで月1000万円達成。

ブログ、アフィリエイトに関してはYouTubeチャンネル「ウェブ職TV」でも情報発信しています。

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